花「次は残念だけど、DEMOTAに登録できない楽曲についてよ。ここに載っているような楽曲は、あくまでDEMOTAに登録できないものであって、個人の作品として公開するぶんには、問題ないわ。」
・インターネットで既に発表されている楽曲。ただしDEMOTA向けにアレンジした楽曲はこれに含まない。
菜「駄目なのでござるか?」
花「そうみたい。デモ菜、《DEMOTAが紹介以外に使えない理由》は覚えてる?」
菜「もちのろん。神調声との比較を気にしなくて良いためでござろう?」
花「そうね。インターネットで公開されている楽曲は、既にユーザーや楽曲作者によって、カバーが投稿されている可能性があるの。つまり、そのカバーがデモに影響する可能性があるから、DEMOTAには向いてないってことね。そうでなくても、既にインターネットで公開されている楽曲は、公開当時の規約と、DEMOTA利用規約のふたつの規約を持つことになるわ。DEMOTAに登録されたことを知らないユーザーが、音源紹介目的以外のカバーを投稿する、どっちに従えばいいのか迷う、DEMOTA利用規約に従うなら、それまでのカバーはどう扱えばいいのか、等々、問題は沢山あるわね。」
菜「既に発表されている楽曲をアレンジする場合は、どうなるでござる?」
花「それは別に構わないわ。クラシック曲とか、そもそも合成音声でのカバーが存在しない曲もあるからね。でもボカロ楽曲とか、合成音声によるボーカルが存在する楽曲のアレンジは、あまりオススメしないかも。」
・配布データに「必須同梱内容」が含まれていないもの。ただし内容によっては含まなくても良い場合もある。
菜「ん?楽曲配布データの中身は自由でござろう?」
花「基本的にはね。でも、もし歌詞を書いたデータが入っていなかったらどうする?」
菜「どうって、歌詞を聞き取れということでござるか?進化しているとはいえ、合成音声でござろう。拙者、空耳になる自信しかないでござる。」
花「その気持ち、分からなくもないわ。それに空耳の歌詞を《この楽曲の歌詞です》って言われたら、楽曲作者はどうなる?」
菜「ユーザーの認識を変えるのに、骨が折れそうでござる。」
花「そうよね。他にも《伴奏、ustは必須素材だから入れる》《楽曲規約は規約を守ってもらうために入れる》《楽曲作者名やサンプルに使用した音源名は、ユーザーに楽曲作者やUTAU音源を知ってもらう、または再現したり、参考にしやすくするために入れる》って感じに、それぞれちゃんとした理由があるのよ。」
・著作権を侵害する内容でのアレンジ提供。許可が出ているか、著作権が消滅している作品を扱うこと。
花「要するに、編曲のときは許可をとるか、許可が必要ない楽曲を使ってねってことね。」
・楽曲外に存在する個人、団体、キャラクター、企画などを宣伝するもの。
紹介素材を指すような場合は、楽曲規約で歌詞の改変を許可し、改変可能な内容にすること。
花「突然だけどデモ菜。DEMOTAには、とある宣伝効果が期待されてるのよ。なんだと思う?」
菜「ん?なんでござる、もったいぶらないでくだされよ姉上。」
花「はいはい。DEMOTAにはね、紹介素材を宣伝する効果があるのよ。DEMOTAに他の宣伝が含まれてると、それを妨げる可能性があるわ。宣伝したい気持ちもわからなくはないけど、主人公はあくまで紹介素材だから、他でやってちょうだいねってことなのよ。」
菜「その楽曲にのみ存在する個人や団体は良いのでござるか?」
花「楽曲にのみ存在する個人や団体っていうのは、その楽曲の【ストーリー要素】ってことになるの。だから大丈夫みたい。」